『本当の自分』

第一話

WRITTEN BY 森のくまさん






「ただいま」

誰も返事をしてくれないのがわかっていても、いつもの癖でついそう言ってしまう。
そう、ママは月に一週間はパパの単身赴任先で過ごしているのだ。今日から一週間は、アタシ一人なのだ。
アタシはいつもの習慣通り、シャワーを浴び、夕食を食べて部屋に戻った。
明日の予習のために、鞄に目をやると、つい持って帰ってきてしまったあの本に目が止まった。

(どうしよう、どうしよう、どうしよう)

暫しの迷い。
今回は、好奇心が理性に勝った。

「ほ、ほんの少しだけなんだから。そ、それに興味よ、興味」

まるで、誰かに言い訳するかのように、アタシはそう呟いた。






「うわぁ、痛くないの、この人。ああ、こんなことも」

アタシは初めて見るそれらの写真に圧倒されていた。
大きなバイブをあそこに押し込まれた人。
ろうそくをたらされている人。
豊かな胸をロープでくびり出され、それを乱暴に愛撫されている人。
知らず知らずのうちに、アタシはそれらに魅き込まれていた。血が逆流するくらい激しく、心臓が鼓動している。
本を持つ手のふるえが止まらない。
顔がすごく熱い。

(どんな気分なんだろう、この人達。体をこんな風にいじられて)

ふとアタシは、自分がそうされていることを想像して胸を揉んでみた。

「ハウッ!」

いつもより敏感に感じる。乳首が起っている。
アタシは、そのまま乱暴に胸を揉み始めた。

「ウッ、ウウッ、・・・・・・、アウッ、・・・、アアッ、・・・アンッ」

片手を下に持って行く。

クチュ

パンティの上からわかるくらい湿っていた。

(すごく濡れてる。アタシ、すごく感じている)

アタシは、そっとパンティの上からアソコをなぞっていった。

「アッ、アアアッ!」

そのまま体の命じるままに、指を充血してサヤから出ている肉芽に触れさせた。

「アアアアアアッ!!」

全身に電流が走る。
足はピクピクして、呼吸は一瞬止まる。
頭が真っ白になった。

クテッ

アタシは、糸の切れたあやつり人形のように、その場に蹲った。
すごいショックだった。
アタシだって16歳になるから、オナニーくらいはするけど、これくらいでイッたことなんてないし、まだまだし足りない気分になることも初めてだった。
そう、その時のアタシの頭の中は、さらなる刺激をもとめること以外存在しなかった。
そして、その本の中には、まだまだアタシの知らない刺激があるに違いなかった。
アタシはもう一度本を取ると、さっきの続きをドキドキしながら読み始めた。
そして、アタシはさらなるすごいショックを受けた。

「ええぇ!! こ、こんなことして、は、恥ずかしくないの!?」

アタシは思わず叫んでしまった。

(こ、こんなことして、恥ずかしいだけじゃない!)

だけど、アタシの頭のどこかは、その羞恥で紅く染まった顔が、恍惚としたその顔が、決してそれだけではないのだと訴えていた。
その写真とは、真昼の、しかも子供とかいる公園で、全裸で縛られて引き回されているというものだった。
アタシは、それを今までにないくらい熱心に見つめ直し、そのルポなどを貪るように読んだ。

(う、嘘。こんな場所でも。それに、何、この投稿写真は。普通の人でもあんなことをしているの!?)

アタシの頬は火照り、体がズキンズキンと甘く疼いてきた。
アソコがジンジンとしてきて、パンティが気持ち悪いくらい濡れてきたのがわかった。
服を脱ごうとして、腰をあげようとしたけど、力が入らない。
アタシは、そのままの姿勢で、服を剥ぎ取るように脱ぐと、自分の体を貪るようにオナニーを始めた。
ビンビンと、痛いくらい乳首が起っている胸を揉むと同時に、アソコを片手を擦るように刺激した。
ひともみひともみが、アソコを触る感触が、何度もアタシを絶頂にもっていきそうにする。しかし体の奥底で、何かが足りない、何かが足りないと、さらなる刺激を要求してきた。
アタシは本のことを思い出すと、窓まで這っていき、窓をガラッと開けた。

ビューー

外から、やや肌寒い空気が入り込んできた。それが、ややアタシの理性を回復させた。

(ヤ、ヤダ。アタシ、何恥ずかしいことしようとしているのよ。ベランダに出てしようだなんて、そんなこと・・・・。でも、何、アタシ、すごく期待しているし、胸がドクンドクンって、苦しいくらい動悸している。体もすごく熱い。ア、アタシどうしちゃったの!?)

その時、アタシの頭の中に、本の内容が甦ってきた。

(そ、そうよ。あんな所でしている人のいるんだし。ベランダでするくらい大丈夫よ。それに横になれば、誰にも見られないわ)

アタシは、そう自分に言い聞かせて、自分を誤魔化した。
窓枠に手を掛ける。

ドックン、ドックン

頭が出る。胸が出る。足が出る。
その度に、アタシの体が熱くなり、喉から心臓が出てきそう。
足がガクガクして、全身が朱に染まっていく。

全身が出た。
アタシは、ベランダで大の字になって横たわった。

(な、なにこの感じ。誰も見ていないとわかっているのに、は、恥ずかしい。すごく恥ずかしい。
だけど、胸の動悸が止まらない。乳首が触ってもいないのに、痛いくらい充血して固くなってきている。
アソコの奥底からジンジンとして、アレが完全にさやから出て、ピクピクと動いている。
恥ずかしいのに、アタシ感じているの? 恥ずかしいのがいいの?)

アタシは、アソコにそっと手をのばしてみた。

グチュッ

「アッ、アアン」

アタシのアソコは、今までにないくらい濡れていて、敏感だった。
アタシは、その刺激に身じろぎした。

「ハッ、ハァァァ〜。ウっ、ウウウゥン」

太股が、背中が、そして、アタシを撫でていく風が、アタシに快感を与えてくれる。そう、まるで体全体が性感帯のようになったみたいだ。
しかし、アタシの体は、さらに貪欲に刺激を欲していた。もっと、もっとと。
アタシは、片手で胸を荒々しく揉み、アソコと肉芽を激しく弄くった。

「ヒァッ、・・・ンンン。・・・・ハァハァハァッ、・・・アッンンッ。・・・・・アッ・・・・・ンンンンンンッ」

最初の絶頂はすぐに来た。
いつもと違うシチュエーションが、アタシの体をいつもより感じやすくさせていた。そして立て続けに数回、イってしまった。
だけど、アタシに残った最後の理性が、思いっきり声を出させなかった。
今のアタシにはそれがもどかしくて感じ、余計欲求が募っていた。完全にはイけないのだ。

(もっと、強い刺激が欲しい)

アタシがそう思った時、洗濯挟みの入った籠が視界に入った。

(確か、雑誌のモデルはあれで体を挟まれていたわね。どんなふうに感じるんだろう)

アタシは、そろそろっと洗濯挟みを取ってみた。

(やめなさい、アスカ! そんなことをするなんて変態じゃない。痛いだけよ。まだ今ならちょっとした好奇心で終わらせられるのよ。部屋に帰るのよ!)

いつもの理性的なアタシが叫んでいた。
だけど、アタシの体はそれを欲していた。アソコからは愛液があふれ、太股までびちゃびちゃにしていた。

(い、一回だけよ。試してみるだけなんだから!)

自分でも、それが苦しい嘘だということがわかっていた。
そう、何故ならアタシが期待の目をして潤んでいるのを自覚していたからだ。

ゴクッ

アタシは唾をのみこむと、籠から洗濯挟みをとり、片手で乳首をくびり出した。
そして、それを恐る恐る乳首に持っていくと、目をつむり、手を放した。

パチッ

「痛っ!」

乳首を洗濯挟みで挟んだ瞬間、すごい痛みとともに、今までとは違う、妖しい快感がアタシの体を駆け巡った。
アソコは、洪水が起こったかのように愛液を吐き出し、アタシは、その快楽の激しさに全身をヒクヒクと痙攣させ、口を思いっきり開けて、舌で何かを求めるか
のように、精一杯突き出した。

「アアアァッ」

(痛い、痛い。けど、何これ。痛いけど気持ちいい。痛いのが気持ちいいよぉぉぉ〜〜)

アタシはもっとその快楽を味わうために、狂ったように洗濯挟みを全身に挟み始めた。

「ンッ・・・・、ンンンッ。・・・・アアッ・・・・、アンッ・・・。痛い。だけど、いいよぉ〜。痛いのが、すごく気持ちいいよぉ〜〜」

アタシは、口からよだれを垂らしながら、体中からくる刺激に酔いしれていた。
そして、ついに手が肉芽に至った。
洗濯挟みを持つ手が止まった。
アタシは上半身を起こし、肉芽を凝視した。
何か、漠然とした不安がアタシを襲った。
そう、もしここでこれを挟んでしまえば、何か大事なものを失くしてします様な。そんな不安に。

ピクピクッ、ピクピクッ

アタシの目の前で、もの欲しそうに肉芽がヒクヒクしていた。
もっと刺激が欲しいとジンジンと疼いた。

(そうよ、アタシが今まで気付かなかっただけで、これが本当のアタシなのよ。こんな風なことをして感じている変態マゾ女がアタシの本性なのよ!)

そして、肉芽を見て、優しく微笑んだ。

「フフッ、こんなアタシにはお仕置きが必要よ」

パチンッ

それは、何かを断ち切るような音に聞こえた。

「ンンッ、ンンンンンンンッ! ンアアアアアアアアアアアッ!」

今まで、押し殺してきた甘美な喘ぎ声をあげ始めた。
電流が、一気に脳天に直撃したかのような衝撃。全身を駆け巡る快感。
全身の筋肉がブルブルと震え、何も考えられなくなる。

「イイッ、イイッ!イクッ、アタシイッチャウ〜〜〜!!」

シャー

アタシは、今まで感じたことのない痛みと快楽の前に、失禁しながら白目を剥いて気絶してしまった。
アタシは、この日から自分でも意識していなかった「女」、いや、「牝」と呼ぶべきいやらしい自分に目覚めていくこととなった。