少女は目覚めた。


 前日の晩、男によって思うがままに弄ばれた後、意識を失ったようだ。少年の身柄の安全を確認したところまで

は覚えていたが、その後の記憶がない。


 目の前には昨晩、繋がれていた鉄格子がある。手足は拘束されていないが、それは入り口に鍵がかかっているこ

とを示している。彼女は昨晩、この檻の中の住人たることを承知したのだ。


 覚醒しきらない意識の中、廊下を近ずいてくる靴音に少女は気づいた。それが誰であるか、彼女には分かっている。


   「目は覚めましたか。」


 聞きたくなかった声が、耳朶をうつ。少女はその声を無視するかのように、男に背を向け横になったまま起きあ

がろうとしない。


 鍵を開けて男が入ってきた。昨晩と違い、手足を拘束するつもりはないようだ。精神を縛り付けたことで、その

必要がなくなったのだろう。少女は、このまま背を向け続けていたかったが、それを反抗ととられれば、どのよう

陰残な報復を受けるか分からず、たった今、目覚めたことを装って、気怠げに振り向いた。


 「起きたようですね、結構。立ち上がりなさい。」


 男に対して刻み込まれた嫌悪感が、彼女に反抗を呼びかけるが、男の次の一言で、彼女に芽生えかけた僅かな抵

抗の意思は消え去った。

 
 「忘れた訳ではないですよね。あなたは私の<奴隷>なのですよ。」


 忘れよう筈が無い。少年のために、少女は死を選ぶこともできず、その屈辱的選択をしたのだ。抑えきれない憎

悪を視線に織り込んで彼女は男をにらんだ。


 彼女は気づいていないのかも知れない。男が彼女の反感を楽しんでいることを・・・。


 のろのろと立ち上がった少女の唇を男がいきなり塞ぐ。


 「ムグッ!」


 <奴隷契約>によって、少女の自由意思を奪ったとの確信からか、男は大胆に舌を絡め、唾液を流し込む。


 「ン・・・ンンーーッ!」


 男は、片手で彼女の頭を抱え込みながら、抵抗することも適わず、目を瞑って懸命に耐える少女の、ショーツ

の中に手を潜り込ませる。


 「ムグッ・・ンッ・・フグゥゥーーッ!」


 薄い茂みをかき分け、まさぐるようにして探し出した陰核を、指の股で器用に捉え、そのまま指先を蜜壷へと

差し込む。


 「ムウッ!ングーーッ!」


 男は壁際まで、彼女を寄せると、自分の”所有物”となったことを楽しむように、更に少女を責め上げる。口

腔の中に唾液を注ぎ込みつつ、舌をねぶり、陰核を弄び、蜜壷をかき回す。


 「ンフゥーーッ、フゥーッ、フゥーーッ・・・」


 口を塞がれているため、鼻孔から息が漏れるのだが、その息の熱さが少女の意に反する興奮を示していた。


 男は、片手を秘所の責めに専念させる一方で、後頭部に回していた手を尻の方から回し込んで、二本の指を

後ろの穴に差し込んだ。


 「プハァーッ、はっ!、アアッ、イヤァァーーッ!」


 支えていた手が外され、ようやく開放された口から悲鳴が漏れる。前日の番、悪魔の薬と汚濁の液を存分に注ぎ

込まれた体内を、男の指が無遠慮に蠢く。陰核を親指で押しつぶしながら、長い指を利して、その裏の部分からも

刺激を加える後ろから差し込まれた指も、抉り込むように押し込まれた。下半身が一点に押し潰されるような苦し

みが少女を襲う。


 「イヤァーーッ、ダメェーーッ!」


 男は、少女の絶叫を受けて、全ての指を引き抜く。圧迫感から解放されて、壁に寄りかかるように倒れる少女。

すでに前身に汗がにじみ出し”ハアッ、ハアッ”と荒い息づかいをしている。


 少女の主人でもある男は、そのまま背後から彼女を刺し貫くことも考えたが、今後のためを考えて、自制した。

今日、彼女には一仕事して貰わねばならぬのだ。


 「・・・・」


 そのまま、無言で目元に涙を滲ませる少女に、男は言葉を投げかけた。


 「さあ、お風呂に入っていらっしゃい。”彼”に会わせてあげましょう。」


 男の言葉に少女は躊躇しつつも従う道を選んだ。惨めな<奴隷>となることを承知した今、彼女にとって、彼の

存在だけが、心を現世につなぎ留める絆であり、その魅力には抗し難かった。


 男は彼女を促して檻から外へ出し。その日の予定に想いを馳せた。


 これから、少女を使って、もう一つの重要な手駒を陥とさなければならない。十中八九の成算はある。

”彼”がこの少女のために全てを投げ出すことは既に検証済みだ。
 この少女、惣流・アスカ・ラングレーが自分の元にある限り・・・


監禁4〜愛のない世界〜「隷属」


WRITTEN BY Crazy Diamond 



 
 アスカは、男に着せられた「衣装」を来て、目の前のトレイに乗せられた食事を口に運んでいる。監視の中で入

浴に続き強要される奴隷としての屈辱に震える体。


 とても食欲など沸いてはこなかった。


 「食欲がないのですか?お薬を下のお口にご馳走してあげましょうか?」


 という男の陰残な脅迫により、味も分からないままスプーンを動かす。


 「そのまま聞きなさい。」


 彼女の主人となった男=谷戸 久一 の声が響く。

 
 「これから”彼”に会わせてあげます。」


 その言葉を聞いた瞬間、アスカの顔に浮かんだ表情に男は気づいた。それは、彼=碇シンジこそが、少女にとっ

ての最後の縁(よすが)であることを表していた。


 そして谷戸にとっては、彼女を追い込んでいくための、そして自分が思う道を進むための貴重な道具となるはず

のものである。


 「アタシに何をさせる気?」


 男の様子から、邪悪な気配を察したアスカがスプーンをおいて尋ねる。

 
 「ほおっ。よくそこまで気が付きますね。流石はセカンドチルドレン。」


 谷戸は皮肉を飛ばしながらアスカの様子を窺う。そして強気を装いつつ、隠しきれない不安感に揺れる瞳に満足

そうに頷く。

 
 「君には、私と彼との契約書になってもらいます。」


 「契約書・・・?」


 訝しげな調子のアスカの呟き。


 「そう・・・彼の私に対する<奴隷契約書>のね。」


 「な・・・何よ、それ、約束が違うじゃない!?」


 「勘違いしないで欲しいですね。これこそ彼を自由にすることにつながるんですよ。」


 谷戸は説明した。今、シンジの身柄を解放すれば、作戦部はともかく、谷戸の上司大門玲二によって、捉えられ

かねない。何よりもシンジ自体がアスカを見捨てての解放など望まないだろう。


 それなら、彼の身柄を谷戸が押さえることによって、彼を狙う連中から「保護」してやる方がずっとよいではな

いか。


 「ふざけんじゃないわよ。そんなペテン。アタシは承知しないわ!」


 「では、貴方は彼が、死よりも悲惨な目に遭うのを望むわけですか?」


 「・・・!」


 「忘れてはいませんよね?貴方は、私の<奴隷>になることを承知したんですよ。彼を助けるために。」


 「・・・・・。」


 男の言葉に、沈黙するアスカ。


 「これは、彼を助ける為なのです。貴方には、<奴隷>として主人の私に協力して貰います。」


 楽しげに笑う谷戸に、殺意に近い憎しみを感じながらも、アスカは唇を噛みしめるだけだった。


                ・
                ・
                ・
                ・
                ・


 傷つけられた体の痛みが戻るとき、それは目覚めであった。


 覚醒と共に少年は、自分が何故このような光の届かない一室にいるのかを思い出す。


 愛する少女の為に全てを投げ打つ覚悟を決めたのだ。彼は、自らの意思でここに留まった。自分にならできる

こと、自分にしかできないことをするために。


 光のまるで届かないその部屋は、真っ暗な闇に包まれており、少年には、この先の自分の運命そのもののよう

に思えた。


 そのとき、唐突に部屋の入り口が開いた。光から遠ざかっていた瞳には刺激的だったらしく、少年は瞼を閉じ

た。目尻に涙が浮かぶ。


 「出ろ。」


 彼をここに運んできた男の部下が、無表情な声と仕草で、シンジに命令する。男に連れられ、廊下の端まで歩

く。辿り着いたそこは、天井から床まで鉄格子が入っていた。逃亡防止柵だと思われた


 「ご機嫌いかがですか? 碇シンジ君」


 そこに現れたのは、彼にとって忌むべき男だった。少女に辱めを加え、その引き代え条件として、彼に非情の

選択を強いた男。谷戸とかいう名の変態だ。


 シンジは表情に男に対する反感が浮かぶのを隠さなかった。


 「おやおや嫌われてしまったようですね。」


 男は少年の反応を、楽しんでいる。


 「アスカは逃してもらえたんですね。」


 シンジは男の台詞に応えず、自分の唯一の関心事項を口にした。


 「それが一寸、事情が変わりましてね。」


 男の言葉にシンジは表情を引き締める。その顔は


 (約束を守らないなら・・・)


 という覚悟を示していた。谷戸は、事前に受けていた報告と目の前の少年の反応の差異に、意外さを感じな

がらも、事情を説明する。それはアスカに話したことの裏返しであった。


 ここを逃れたからといって危険には変わりないこと。むしろここにいた方が彼らにとって安全であること。


 シンジの表情に絶望が広がる。確かに今や、彼らを守る組織は存在しないのだ。


 この場を逃れたからといって、身の安全を保障される訳ではない。


 「どうです?どうぜ身売りするなら、政府ではなく、私に売った方が良いではありませんか?」


 「アスカを逃がさないなら・・・彼女をどうするつもりですか?」


 (くくくっ・・・)


 谷戸は一瞬の感心を飲み込むと、残忍な喜びに身を震わせた。彼が少女のことに心を傾けている以上、自分

の思惑どおりにことは運ぶであろうし、中途の経過も大いに楽しめるだろう・・・。


 「それは、彼女自身に尋ねてみては如何ですか?」


 谷戸の振り返る視線の先。シンジは男の背後から、誰かが連れて来られれるのを見た。


 谷戸の部下が、肌も露わな女性を連れて来たのだ。それは・・・  「アスカ!」


 そこにいた少女は、彼にとって自分の身をもってしても救うべき対象だった。少女は谷戸から与えられた

「衣装」を身にまとってその場に立ち止まった。


 「そんな、約束が違うじゃないですか!」


 彼女の「衣装」を見て絶叫するシンジ。若々しい乳房は革ひもでその上下から絞り上げられ、下腹部には、

やはり革製のパンティーを履かされ、口には、馬のハミのようにプラスチック製の棒が噛まされている。


 シンジから目を逸らそうとしているのは、やはり羞恥のためなのだろうか?


 「説明したとおり、ここから逃げても彼女には同じ運命が待っていますよ。君が捕まった人たちが、

  彼女を捕まえて君にした以上のことをするでしょう。」


 「そんなの、卑怯だ。アスカに非道いことをするなら、僕も証言はしません!」


 シンジの言葉に、背けられていた蒼い瞳が彼の方へ動く。だが、僅かなの喜びとを映した光は、すぐさま絶

望に覆い尽くされる。少年と少女の間には鉄格子があり、何よりこの男がいるのだ。


 その男は、少年の返答に薄く笑う。


 「勘違いしないで下さいね。彼女には逃げることもできたのです。」


 男の返答に少年の顔に怪訝な表情が浮かぶ。


 「彼女から申し出があったのですよ。『自分が奴隷になるから、君を助けてくれ』とね」


 「嘘だ!」


 シンジは男の言葉を捏造と決めつけた。アスカがそのような申し出をする訳がない。あの

とき、自分を捨てた筈の彼女が、自分のためにその身を投げ出すなど、考えられなかった。


 アスカは俯いて表情を隠している。


 「まあ、信じられなくても仕方ないですね。これから証拠を見せてあげますから。」


 谷戸は部下に命じて、格子の一部、扉になっている部分からアスカを連れて、入り込んできた。


 「アスカ・・・」


 白い裸身に、黒い革紐と下着が映え、無惨な中にも淫靡な美しさがある。


 谷戸は、部下の一人にシンジを取り押さえさせておき、アスカを引き寄せると、目の前に跪かせる。


 「ンッ!」


 更に、正座させられたアスカの頭の後ろで結ばれていた紐を解き、口に噛ませていた棒を外すと、自分のズ

ボンのジッパーを下げ雄大なイチモツを取り出した。


 「な・・・・」


 絶句するシンジ。

 
 「・・・・・」


 一方、解放されたアスカの口からも言葉は出ない。


 「しゃぶりなさい。」


 「!」


 男の言葉に、少年は一瞬息を呑んだ後、絶叫した。


 「ア、アスカ、駄目だ。」


 狼狽するシンジに対し、彼に顔を向けないまま、アスカは男のモノを口に含んだ。


 「アスカ、やめてょ。この人達の言うことは、僕が聞くから、そんなことしちゃ、駄目だ!」


 アスカは男のモノをなめ回す。彼女にはシンジの声が届いていない訳ではない。耳道には彼の悲鳴にもにた

声が響き渡っていた。だが、自分がこの男に従わなければ、どうなるかを知らされて、反抗してみせることは

できなかった。


 「やめろ・・やめてよ

・・・アスカぁ


 アスカはシンジの言葉が耳に入らないかのように、そしてシンジの方へ目を向けぬまま、ひたすら行為に没

頭することに専念した。さもなくば心が保てそうもなかった。


 「よし、よし、良いですよ。」


 谷戸はシンジの方を眺めながら、薄ら笑いを浮かべ、奉仕を続ける少女の股間に靴の爪先をねじ込む。


 「むぐぅっ!ん、んんっ・・・ふむっ・・・ううっ・・・」


 それまで、声をたてないようにしていた少女の口から苦痛の声が漏れるが、その声を押さえ込む様に男のモ

ノが差し込まれる。


 「んっ・・んんーーっ!!」


 苦痛と恥辱に苛まれるアスカ。拘束衣とも言える黒皮の紐と下着に絞りあげられた体に汗が滲む。


 「おや、彼も興奮してしまっているようでうねぇ。気の毒ですから引き出してあげなさい」


 いつの間にか言葉を失っていたシンジを横目でみつめ、谷戸は嘲るような笑みを浮かべ、少年の側にいる部

下に命じる。


 「く・・・やめてょ、やめろぉぉぉっ!


 シンジは、こんな時に反応してしまう怒りと恥辱に顔面を朱に染めながら、絶叫する。谷戸の部下は華奢な

少年をあっさり押さえ込むと、ズボンのジッパーを引き下ろした。


 「ほら、彼があなたの格好を見て、感じているんですよ。嬉しいでしょう?」


 今度は、アスカの方が羞恥と屈辱の色に染まる番であった。谷戸はアスカが少年の方を一度も向こうとしな

いのに気づいていた。彼女の口からモノを抜くと格子の方を向かせて蹴り飛ばした。


   「アウッ・・・」


 「アスカッ!」


 シンジの方を向いて四つん這いに倒れ込んだ少女が、呼び声に顔を上げたとき、そこには股間を剥き出しに

された少年が自分を見つめていた。


 「!」


 咄嗟に赤面して顔を背けるアスカ。少年はその少女から、憎むべき男に視線を移して瞳に憎悪をこめる。


 だが、それを向けられた相手は平然として言い募った。


 「どうです?私としては愛する二人を引き離すような野暮な真似はしたくないんです。あなたが彼女と

  一緒に私の奴隷になってくれれば、私と一緒に楽しませて上げても良いんですよ。」


 「これ以上、アスカに手を出さないで下さい。」


 「答えになっていませんね。仕方がない・・・」


 谷戸はアスカをひっくり返して仰向けにする。そしてナイフを取り出し、革製のパンティーの股布の部

分、割れ目の上辺りに刃をあてる。


 「な、何をっ!?」


 動転したような少年の声に、谷戸は顔を上げて陰残な笑みを浮かべた。


 「安心しなさい。彼女は私にとっても大事な奴隷です。これ以上綺麗な肌に傷をつけるつもりはあり

  ませんよ。」


 男の宣言通りナイフは、下着のみを切り裂いただけだった。だがアスカにとってはむしろその方が恐怖だっ

たかもしれない。男が彼女の陰部を露出させた意図に彼女は思い当たったのだ。


 「イヤッ、やめて、お願い、それだけはやめて・・・」


 恥辱に赤く染まっていたアスカの顔から、血の気が引く。谷戸が昨晩アスカに使用したあの薬を、ここでま

た彼女に塗りつけるつもりなのだ。


 そして谷戸はアスカの想像した通り部下からチューブを受け取って、絞り出した中身を彼女の股間に近ずける。


 「イヤァーーッ!やめてぇーーっ


 今まで黙って谷戸の指示に従ったアスカだったが、シンジの目の前で、前日の痴態を再現するのだけは避け

たかった。一度、この薬を塗られたら、この忌み嫌う男に汚濁の液を注がれるまで、解放されない。その事実

は昨晩、思い知らされたばかりだ。


 凌辱されることより、この男に懇願して泣き叫ぶ姿をシンジに見られることへの忌避の方がアスカには遙か

に大きいのだ。


 「やめてよ!・・・言うことを聞くよ・・・聞くから、これ以上、アスカを苛めないで」


 一方、谷戸の予想通り、シンジは屈服した。アスカが堪えている間ならともかく、泣き叫ぶ彼女を見せれば

この少年を脅すのは容易であることを、彼を捕まえてからの僅かな機関に谷戸は確信していた。谷戸ならずと

も確信するのは容易だったろう。今のシンジにはアスカのことしか考えられないのだから。


 「シ・・・シンジ・・・」


 アスカは後悔の思いに唇を噛みしめていた。シンジの性格を知っていればこそ、男の屈辱的な命令に従った

のに、結局こうして、彼を追い込んでしまったのだ。


 「奴隷契約書にサインしてもらえる訳ですね?」


 勝ち誇った男の声に力なく頷く。


 「では細部は後で煮詰めるとして、契約書を作成しましょうか」


 次の瞬間、谷戸は事務的な口調で、薬を少女の秘裂に塗り込んだ。


 「いやぁぁぁーーーっ!!!」


 「アスカっ?!何するんです。言うことを聞くって言ったじゃないですか。」


 驚愕するシンジに、谷戸は嘲笑を浮かべながら言い放つ


 「契約のために、彼女に契約書になってもらうんですよ。さあ立ちなさい」


 谷戸は、アスカの乳房の上下に絡みついた革ひもに手をかけ、彼女を立ち上げる。


 「アッ・・・アッ・・・」


 これから襲ってくるであろうあの淫靡な刺激への恐怖で、呂律が回らないアスカをそのまま、シンジの前へ

突き飛ばす。


 「キャアッ!」


 ”ドサッ”と倒れ込むアスカ。


 「さあて、碇シンジ君、君が私の言うことを聞くというなら、まず、彼女を抱いてもらいましょう。

  その後で私も彼女を抱きます。彼女が相手に抱かれることをお互いが目の前で見届ければ契約成立

  です。」


 「ふ、ふざけないで下さい!アスカにそんなことするなんて僕は嫌だ。」


 「おや、おや、口とシモの方では意思が反対のようですね。」


 谷戸は、シンジを辱めておいて、更に言い募る。


 「私はね、君が奴隷になる条件として彼女を抱く権利を保障してあげると言っているんですよ。破格

  の好条件のつもりなんですがねぇ・・・。」


 「アスカは、あなたの<モノ>じゃない!」


 「私の<モノ>なんですよ。私の<奴隷>なんです。」


 「僕は、そんなこと認めない!」


 「まあ、君が彼女を抱かないというなら、私だけで楽しむことにしましょうか・・・」


 「ダメだ。そんなの許さない!」


 「我が儘ですねぇ。まあ、そこまで言うなら、君に免じてこの場は、彼女に手を出さずに済ませてあ

  げても良いですよ・・・ただ、彼女が耐えられますかな?」


 男の言葉にシンジはアスカを見る。だが、男の言葉を否定すると思っていた、彼女は内側からこみ上げてく

るものに耐えるだけで精一杯となっていた。ともすれば、表に出そうになる淫靡な欲求を押し殺そうとするそ

の姿は却って卑猥だった。


 「このまま、彼女を放っておくと、やがて理性が無くなり、ただの発情した牝犬になります。そうなっ

  たら、部下の性欲処理の道具にしかなりません。私としては、彼女をそこまで惨い目に遭わせたくな

  いんですがねぇ・・・。」


 谷戸の言葉に嘘はなかった。彼は、今までも、歪んだ性癖から、何人もの女性を奴隷にしてきた。


 奴隷に堕としてから、上司の大門一佐に引き渡す者もいれば、玩具として奴隷契約をさせて、飽きるまで充

分に楽しんだ後、部下に払い下げる場合もあった。


 しかし、今手元にある少女は、過去の奴隷とは比べものに成らないほど、上等なものだった。何よりプライ

ドの高さと健気さが良い。そしてこの少女を充分に楽しむには、自ら進んで体を開くような牝犬にするのでは

なく、屈辱を表情に表す<奴隷>としておくのが望ましかった。いずれ牝犬になるにせよ。その時は遅ければ

遅いほど良い。


 シンジの心は揺れる。このまま彼女を抱けば、男の言うとおりにアスカを<モノ>として扱うことになる。

一方、抱かないでいたところで、目の前の男か、複数の男によってアスカは凌辱されてしまう。


 (どうしら・・・?)


 誰かに縋り付きたくなる心の弱さ・・・だが、ここには彼がすがりつける相手はいない。目の前では愛する

少女が、瞳を潤ませ、顔を上気させながらも、必死に衝動に耐えていた。彼女はこの期に及んでもシンジの足

枷になるのを避けようとしているのだ。


 谷戸はシンジの逡巡を見て、その背を押してやることにした。


 「このままでは埒があきませんな。では、こうしましょう。君がここで彼女を抱いて満足させることが

  できたら、今後、私は彼女に手を出すことなく君たちを保護してあげます。まあ、無理だと思います

  が、試してみてはどうです?それともこのまま彼女が狂っていく過程を楽しみますか?」


 シンジは、この男が何故自分にアスカを抱かせようとしているのか、その意図を測りかねた。間違いな

く自分とアスカに屈服を強いる手段の筈だ。しかし、こんなことをせずとも、自分もアスカも男に抵抗す

ることはできない。アスカを抱くことは彼女を更に苦しめるための男の思惑があるのではなかろうか・・・


 「シンジ・・・」


 喘ぎながら、訴えるアスカ。その訴えは彼に抱いてもらうことを望んでのものか、はたまたその逆か・・・。


 彼女には昨晩の経験から。シンジが自分を解放できないことを知っていた。だが一方で、このままあの男の

慰み者にされるより、目の前の少年に、自分の身体を受け入れてもらいたいという気持ちも徐々に強くなって

いた。


 そして、シンジの方でも、目の前で恥辱に苛まれながらも、縋るような視線を向ける少女に迷いが薄れて行

くのを感じた。自分は彼女を愛している。彼女が自分以外の男達のオモチャにされるのを、指をくわえて見て

いるくらいなら・・・


 「アッ!」


 思わず上がった声に表れる歓喜を感じて少女を抱いた腕に力がこもる。


 その抱擁に、アスカは強く装っていた心の鎧が解けていくのを感じた。


 そう、この少年に側にいられると、自分の心をさらけ出してしまいそうになる。弱くて脆い本当の姿を見ら

れそうな気にされる。


 彼女はそれ故に彼を遠ざけようとしてきた。嫌いだと思いこもうとしてきた。


 だが、どうだろう。恥辱にまみれ、救いもない、今このとき、彼と肌を合わせることの安心感。物のように

扱われ続けたことの反動が少女に心を解放できる相手を求めさせていたのかもしれない。


 しかし、抱きしめられることによる束の間の安心感の中から”疼き”が再びわき上がってくる。


 アスカはそれを必死に耐えようとしていた、肌が上気し、汗が滲み出る


 シンジは、アスカの変化に気付いた・・・というより気付かざるを得なかった。少女が何を求めているかは

彼の浅い性知識からも想像がつく。ただ、彼にはこのまま行為に及ぶことに対する逡巡があった。アスカの体

は間違いなくソレを望んでいる。だが、その心は・・・谷戸の処置に対するアスカの抵抗は、彼女の心がその

行為に及ぶことを拒んでいるのではないだろうか。


 少年の躊躇を心の底で少女は感謝していた。だが、身体はもはや”疼き”に耐えられなかった。白く繊細な

手がいつの間にか少年のモノを握りしめていた。


 「あ、アスカ・・・」


 「駄目だ」と続けようとしたが、シンジには、台詞を続けることができなかった。熱にうなされたような瞳

このままでは彼女が壊れてしまう。そうなったら彼女は・・・


 「アアァーーーッ!!」


 少女の声が響く。


 気が付いたとき、シンジはアスカの中に侵入していた。そして一瞬前までの逡巡が嘘のように、きつい締め

付けの中で強引に抜き差しする。


 「アッ・アッ・アアッ・フアッ・ハアァーーーッ!」


 アスカは嬌声を上げて悶え狂った。


 シンジは自分の腕の中で彼女が見せる信じられないような姿に陶然としながら、目の前で揺れる乳房にしゃ

ぶりついた。


 「アアッ・・イイッ・もっと・・もっと・・・お願いシンジぃ」


 谷戸に辱められている時には、どんなに感じていても、そんな表情を見せまいと意地を張ってきた。どれほ

ど、欲しくても、それに耐えてきた。


 強いられること自体への抵抗が、彼女の唯一のプライドだったのだ。だが、今、彼女はそんなプライドで装

う必要のない少年を自分の中に迎えて素のままの姿をさらけ出す解放感を感じていた。


 乳房から鎖骨へ、更にはうなじへと這っていく舌に舐められる快感。股間に差し込まれ、体内を抉るモノに

感じる熱さ。全身で感じる少年の存在に愛しさを感じる。


 「アッ・・・アッ・・・フアッ・・・クウッ・ンッ・ンアアッ・・・」


 しかし、心の解放感と反比例して、体はもどかしさを訴えてやまない。


 「ンハッ・シンジ、お願い・・クッ・・アタシ・・・このまま・・・お願い、シンジ・・・お願いよ

  ハンッ・ムンッ・ンンーーーッ!」


 今や、アスカは自ら、腰を振り、あられもない声を上げてよがっていた。このまま、シンジに絶頂まで導い

て欲しかった。この瞬間が自分にとって僅かに許された解放の時であることを知っていればこそ、その証を身

体に刻み込んで欲しかった。


 シンジはアスカの願いを、心と体の双方で感じていた。心の方は、瞳に映る彼女のかつてみたことのない表

情=”哀願”から、体の方は侵入以来、ひたすらにシンジのモノを締め上げる女性自身の感触から・・・。


 実際、シンジはよく耐えていた。経験の浅い彼はすぐに暴発してしまっても何の不思議もないのだ。その上

薬の効果でアスカの中は搾りこむように締め上げてくる。


 シンジは彼女が満足するまで堪えようと懸命に耐えていた。しかし五感を伝ってくる刺激の強さは、すでに

限界だった。激しく喘ぐアスカの胸に顔を埋めると、堪えに堪えたモノを一気に解き放った。


 「!!!」


 アスカの息を呑む気配の後、それは少女の子宮に向かって奔流のように放たれた。


 背を弓なりに曲げて唇を噛み、その放出された全てを受け入れんとするアスカ。


 (アイツの・・・シンジのが・・・アタシの中に・・・)


 拷問されていた時の、嫌悪感はない。それに替わって心の一部に染みわたる幸福感と安心感・・・このよう

な所で、このような場面で、こんな気持ちになるとは思いもしなかった。


 異常な環境がもたらした錯覚かも知れない。だが、それを感じたのは事実。自分の中に少年の存在を感じる

ことで、彼女は僅かな・・・ほんの僅かな喜びを感じられたのだ。


 だが・・・


 「「ハアッ・・・ハアッ・・・ハアッ・・・」」


 絡み合っていた身体が解けて、二人の口から同じ様な荒い息づかいが漏れる。それは、聞く人が聞けば気付

いたであろう。少年のそれが解放による達成感であるのに対し、少女のそれには未だ得られない解放を求める

喘ぎが混じっていることに・・・。


 二人の睦み合いを黙って見ていた、谷戸が、アスカに近ずいて、その耳元に口を寄せた。


 「どうです?イかせてもらえましたか?」


 その言葉を聞いたときのアスカの反応は、谷戸にとっては実に良い見物だった。


 シンジによって与えれた幸福感の余韻と、達することのできない不満。谷戸に向けられる嫌悪感と、憎むべ

き男しか自分を導けないという事実への絶望感。ないまぜになった感情が、潤んだ瞳と火照った肌に映る様子

は実に魅惑的だ。


 谷戸は彼女を捕らえて以来、初めて理性を離れた衝動を感じた。そしてその衝動をためらうことなく行動に

移す。


 「ヒッ!や。やめてぇーーっ!」


 片手で、絞り上げられた乳房の上に勃起した乳首をつまみあげ、もう一方の手は秘裂をかき分けて、濡れ

きった道へと押し入る。


 「イヤッ・イヤッ・イヤァアアーーッ!」


 アスカの絶叫は、今までの中でも最たるものかも知れなかった。


 「アスカ!くそっ、やめ・・・ムグッ!」


 シンジは部下の男に背後から押さえられ、口を塞がれる。谷戸の合図でアスカが口にくわえさせられていた

プラスチック製の棒を咬まされた。


 (シンジ!?)


 アスカの想像通り、谷戸は、シンジの目の前で自分にしか、アスカを絶頂まで導けないことを証明しておく

つもりであった。さもなくば、自分の奴隷を他人に貸し与える意味がない。手指でアスカの膣内の蠕動(ぜん

どう)を堪能すると、自分のイチモツを取り出し、言葉と裏腹の反応を示すソコへ思い切りねじこんだ。


 「イヤッ、やめてッ!、ダメェーーーッ!!」


 魂切るようなアスカの絶叫。


 それは、犯されること以上に、自分の体がこの下衆な男を迎え入れてしまう恐怖。それをシンジにみられる

ことへの絶望感であった。


 「だいぶ感じていたようですね。やはり愛しい彼氏のモノは良かったですか?」


 シンジとの交わりにより、既に充分ギリギリまで追い上げられているアスカにとっては、この焦燥感からの

解放のみが望みである。だが男は、その反応を楽しむように膣道を抉り続ける。


 「クッ・アッ・ダメッ、ダメェェェっ!」


 「ムグッ・・ンンーーッ・・ンーーッ」


 アスカの悲痛な声に、シンジは彼女の側に駆け寄ろうと藻掻くが、部下の男は、膂力に物を言わせて、彼を

放さない。


 アスカを弄ぶ男は、視界の端に暴れるシンジを認めると、交わりながら、シンジの方へ背中を向けるよう位

置をずらす。そして、彼女の腰と背中を両手で抱え起こすと、自らの体を倒した。騎乗位へと移行したのだ。


 「ハグッ・・・アアーーッ!!」


 自らの体重を股間の接合部に受けて、悲鳴をあげるアスカ。


 そして次の瞬間、ハッとしたように目を逸らす。正面に自分を凝視するシンジの視線があったのだ。男が力

ずくで騎乗位に移行したのはこのシチュエーションを楽しむためだった。


 「おや、おや、どうしました?」


 男は、アスカの反応に、自分の目論見が図に当たったことを喜んでいた。突き上げを更に激しくする一方で

革紐で絞り上げられた乳房を下からあてがうように、もみあげる。


 「クゥッ・・・ンンッ・・・ハウッ・・アッ・・ンンーーッ!」


 「ほら、彼が見てるからって、遠慮する必要はありませんよ。さあ、可愛い声を聞かせてあげなさい。」


 言葉と共に最深部まで弩張を突き上げる。


 「ヒィーーーッ!!!」


 大きく開いた眦から涙がほとばしる。男は更に、激しくグラインドを続ける一方で、今度は剥き出しになっ

た陰核をつまみ上げる。


 「や、やめてぇーーーっ、お、お願い・・・アアーーッ!」


 男は、アスカを責め立てつつ、彼女が「耐えきれなくなる」頃合いを測っている。今のところは、まだシン

ジのことを気にかけている分だけ余裕があるのだ。今日は、更によがり狂わせて文字通りギリギリまで追い込

む必要があった。


 「アグッ・・・クッ・・・ヒウッ・・・ムンッ・・・アア〜〜ン!!」


 シンジの前であることで、気を張り続けていたアスカだが、突き上げる焦燥感は、彼女の理性を毟り取らん

ばかりだった。谷戸の脅しによらずとも、彼女には自分の理性が完全に失われた時、自分が人間ではいられな

くなるであろうことを感じていた。


 「アッ・・・クウッ・・・アン・・・アアッ・・アア〜〜ン・・イヤッ・・・ダメェーーッ!」


 自分が自分でなくなる恐怖が、徐々に羞恥心を上回りつつあった。男は、少女の声に艶っぽさが出てきたの

を感じると、体を起こして、ソレを抜き出す。


 「アアッ!イヤッ・・・何で!?」


 拒んでいたにも関わらず、アスカはそれが抜かれたことに激しく狼狽している。何を口走っているのかも意

識の外に逃れつつあるのかも知れない。


 男は、楽しげに笑うと、彼女をシンジの方に向かせて四つん這いにさせ、背後から再び挿入する。


 「ハァッ!イイィィーーッ!」


 絶叫と共に、少女の口から涎がこぼれる。薬の力が彼女を支配しつつあった。


 男は、アスカがシンジのことを視界の外に押しやろうとしていることに気付いている。ここまで、追い上げ

られた以上、絶頂にたどり着けないまま放置されれば間違いなく狂う。本能が彼女に教えていた。

 一方で理性がこの下衆な男に屈服する自分を、少年に見せたくないと悲鳴をあげている。少女は無意識のう

ちに少年の存在を意識の外においやることで、理性と本能の平衡をとろうとしているのかも知れない。


 それは、薬によって彼女の自我が麻痺されつつあることの証明でもあった。


 一方、谷戸にとってそれは、宣告の機会の到来だった。


 後背位から、少女を刺し貫きつつ、少女と同じように絶望の涙を流している少年に呼びかける。


 「さて、碇シンジ君、どうして欲しいですか?」


 「やめろ!もう・・・やめて下さい。


 ようやく口を解放された少年の血を吐くような哀願。


 「そうですか、ではそうしましょうかね。」


 意外な素直さで律動を止める谷戸。だが・・・


 「イヤッ!だめぇぇぇーーーっ!!」


 アスカの悲鳴があがる。


 「え!?」


 呆然としたシンジに、谷戸が説明する。


 「先ほど、言いましたよね?彼女はこのまま、放り出されれば、狂ってしまうんです。盛りのついたま

  まの牝になり果てるんです。」


 「イヤッ、イヤッ、イヤァァーーッ!助けてぇぇーーっ!」


 「既に気付いていると思いますが、彼女に理性を戻させるには、私の精が必要なんです。君ではなくて

  ね・・・。」


 「くっ!


 唇を噛むシンジ。アスカは背後を振り返りながら、身も世もなく哀願している。既に狂いかけているのかも

知れない。


 「さあ、碇シンジ君。貴方に選択を任せましょう。彼女を牝犬にしてしまいましょうか?それとも君と

  も愛し合える希望を残してあげますか?」


 「く・・く・・・・


 どちらにしても、絶望的な選択肢だ。シンジの心に断を下したのは、少女の呟くような、喘ぎだった。


 「お願い、アタシ・・・・もう・・・もう・・・・

 
 彼女の瞳には最早、自分は映っていない。それは、理性を失ったとき、彼女の中から碇シンジという人間が

失われることを証明していた。


 「彼女を助けて下さい・・・」


 それは、悪魔に魂を売り渡す宣言だった。少女から”自分”が失われる。その恐怖が少年に決断を促したの

だ。シンジは地獄に踏み出す自分の足を自覚した。


 「牝にしたくないんですね?」


 男は、シンジの決意を充分に知りながら、空とぼけて質問を発する。そして彼が黙って頷くのを確認すると、

アスカの腰を抱き寄せて、律動を再開した。


   「アアーーッ!早く・・・早く来て、ダメッ、もう、もう、アッ・アッ・アッ・アッ・アッ」


 そして、アスカの理性が消失する直前のタイミングで、彼女の前身を背後から抱き寄せ精を放出する。


 「ヒァアアアァァァーーーッ!!!」


 シンジは瞳で、アスカは子宮で、男のそれが中に注ぎ込まれるのを感じとっていた。


 それは二人のチルドレンが奴隷となった証だった。




 監禁4〜愛のない世界〜「隷属」 FIN.
 


 お読みいただいた方へ

 拙い作文におつきあいいただき感謝します。

 この作文は書き手の私を含めて、ごくごく少数の方に「楽しんで」頂きたくて書いています。本当は

3話にまとめる予定だったのですが見事に予定が崩れてしまいました。次回で終わりの予定です

 なお、この作文は「感想不要」を宣言します。

 文責を明らかにするためメールアドレスは記載しておきますが感想を送っていただくには及びません。

遅筆ですので時間がかかりますが最後まで必ず書くことはお約束します。

 Crazy Diamond