 |
お久しぶりです。 ちらちらと覗いていましたが、とうとう投票者不足になってしまいましたか・・・>< 私一人の票で決まってしまうのもすごく申し訳ない気持ちがあるのですが、部外者投票にきました。 第三リーグでの皆様の評価に対する感謝込みです。ありがとうございました。
>春泥さん 現在、ストーリーでは序盤に位置する作品。今後の展開によって、現在書かれている部分の評価に触れ幅が出てくる予感がする。 最初はややありがちでそれこそ”無難”な展開が目白押しだ。 「無難」をモットーにする学生。帰宅部。友人のお目当ての女子が同じ部に入部してくる。 これほどに”無難”な流れの中で一体どんな物語が語られるというのだろう、と懸念しはじめた矢先に、非日常が割り込んでくる。 「無難」がモットーなのに幽霊が視えるという、主人公にとってのハードルを感じさせる設定が明らかにされ、ようやっと話の方向性が見えてくる。 そもそも「無難」をモットーにしはじめたきっかけが霊視にあるというのも、興味深い。果たして今後、この主人公はどこまで「無難」を貫けるのだろう。 ブロントから問われる、主人公の言う「無難」の定義等、物語の進む方向が少しずつ浮き彫りになってくる中で、 部活や友人関係といった学園要素がどのように話に生かされるか、作者の腕に期待というところだろうか。 あえて何か突くとすれば、物語の進む方向があくまで私の個人的な解釈なので、そこのあやふやな部分をもう少しはっきりさせたい。
描写や構成に関しては、まずまずといった印象である。 親しみ易い言葉でさり気なく細かな特徴を描くのが持ち味だろうか。 登場人物の性格等を、あくまで自然に、説明調になることなく読者に掴ませられる。 だが、会話の合間など、情景描写にもうすこし踏み込んで書くべきところが見受けられる。 というのも、会話をしているときに思考が止まるなどということは考えにくい。 会話しながらでも、表情に変化がでたり物語に生かせる何気ない動作があったりするはずだ。
さて、最後に疑問をひとつ差し挟んでおこう。 帰宅部と別部を兼部する(No.5)というのは、矛盾ではないだろうか?
>鬼神の眼さん 描写がポイント高し。 クロウの一人称によるその語り口は、文章のバリエーション、同じ言葉を繰り返す技法、わざと描写を伏せる等、様々なテクニックを上手く使い分けられている。 その場その場の流れをきちんと掌握し、読者にも不足なく伝えられている戦闘描写は、賞賛に値する。 ストーリーや設定で言えば、クロウがハーフ、過去にトラウマ有り、過去の愛人に似た者との対峙、負けそうになったところで不意にパワーアップ、刻まれた紋等、 逆に図っているのではないかと思えてくるほどどこかで見たことのある展開で構成されているのだが、 それを補って余りあるのだろう、描写の巧みさが読者をあえて手放さずに居る。
さて、描写の勢いやテクニックは高水準と見受けられるが、細かく見ていくとやはり少々粗があるようだ。 ”俺の眼が、ただの紅から、血の朱に染まる。”(No.11) 例えばこの一文は、クロウの一人称で、舞台は戦いの真っ最中にあるコロシアムだ。 水の反射を見ているわけでもないのだがら、実際に瞳の色が変わるところは、クロウには見えていないことになる(紅と血の朱がどのように違うのかはここではおいておく)。 細かいが、こういった些細な矛盾を、いちいち読者に「まあ描写をするためだから」と暗黙の了解を強いているようでは、まだ甘い。
全体的に、ストーリーやキャラクターにもう一押しあげたい作品。 非常に、惜しい。ストーリーがパターン化から抜け出し、キャラクターにもそれぞれ際立つ個性がつけば、かなり化けると思われる。
投票は春泥さんへ。 本音でいえば作家としての期待度は鬼神の眼さんのほうが高いのだが、作品としては春泥さんの「天高く」のほうが勝っている。 非日常の中で無難を貫くというテーマに、今後掘り下げられる余地をはるかに多く感じた。 また、描写に少々不足が見られるものの目だった粗雑さは見られない点でも、テーマの掘り下げに期待が持てる。 鬼神の眼さんは、現在は安易なストーリーや設定がかなり足を引っ張っており、現作品の今後よりは次回作に期待が傾く。
はわわ、久しぶりすぎて大分主観的になってしまった気がします。 流石決勝にもなるとお二方の小説とも目を見張る出来で、少々びっくらしました。
ではでは、これにて失礼いたします。 |